前回の記事で、些細なミスによりメンタルのどん底から這い上がれなかったことをお伝えしました。
当時の私は、
日系大企業の建築職として社会人3年目。総合職でした。
会社が資産をもつ建物の維持管理計画を作成する仕事を担当をしており、
期限を守れなかった仕事は、【老朽化の進んだ建物の改修工事の予算算出】業務でした。
なぜ、わたしがその仕事を忘れていたか?
①まず、直接的な理由は純粋にわたしのタスク管理に抜け漏れがあったということになります。
②次に、間接的ではありますが仕事の振られ方が非常に雑だったことが背景にあるのかなと思います。
(当時は、人のせいに思う余裕もなく、ただただ自分を責めてしまいましたが。)
わたしに仕事を託してきたAさんは、今思えば救いようのないほど周囲からの信頼度ゼロ、
とにかく態度だけがでかく(声もでかい)、仕事を周囲に任せて自分は定時帰宅を徹底。
定時に帰るのはいいのですが、日頃の態度から責任感は感じられず
主観的ですが人間的にも尊敬できない人でした。
いわゆる大企業全てに共通するかはわかりませんが、
わたしがいた会社は振り返ればモンスター大製造機のようなものだったのだと思います。
・統率をとるのが難しいほどの社員数(数万人規模)、社内組織数
・絶対的な会社役員の存在(上からの指示は絶対)
・曖昧な昇進制度と有り余る管理職(Aさんもそのひとり)
・ネーミングバリュー抜群の企業で生涯安泰(と思われている)
・採用決定要素は出身大学が7割の総合職、エスカレーター式である程度まで出世する
・年功序列、そこそこ出世して仕事を放棄をする人のことを
よく皮肉をこめて【勝ち組】と表現する(Aさんがその典型)
・2、3年に1回の転勤制度( Aさんは各箇所に受け入れ拒否され、最終的にわたしの職場へ来た)
まさにいい大学を出てそこそこ出世したAさんが、プライドも人への配慮もゼロの状態で
自分でできる仕事をかなり後輩のわたしにメール1通で「これ、よろしく、20日まで」
と依頼してきたということになります。
厳密にいうとわたしはAさんとは異なる組織で、徒歩2分ほど離れた部屋で勤務する距離感でした。
当時、溢れかえるタスクでばたばたしてしまったのできちんと向き合えなかったのですが、
すぐに仕事の内容の詳細をヒアリングしてできるできないの判断をすべきでした。
忙しいなと感じるときに改善すべき手段は、あげるときりがないと思うのですが、
振り返って思うことは
タスクをぱんぱんにして追い詰められるほどのそれらの仕事は
自分の人生の目的に沿っているのかを定期的に見直さなければ、
やはり沼の中に自分を見失うことになります。
そして、何かしら抱えるそのストレスはどこから来ているものなのか、
周りの人を見渡して考えてみることも自分を追い詰めないひとつの手段かと思います。
もし特定の人物の悪の部分に気づいてしまったとしても、その背景には何があるか考えるべきです。
わたしの状況の場合は組織構造や文化が大きく関係していたと思います。
全体を見渡してその環境に居続けることが自分のキャリアと人生に良い影響を与えるのか、
冷静になって考えれば次のステップに進む一歩に繋がるのではないでしょうか。